ちきゅうサンダルは、普段の生活で気軽に使えるように設計されていますが、本格的なウォーキングやジョギングにも充分使用できます。
著者は、舗装されていたり舗装されていないジョギングロードを、テストも兼ねてちきゅうサンダルを履いて大体毎日5km前後走っていますが、とても快適です。
しかし、初めて履きだして、身体に負荷ががかかるウォーキングやジョギングをする際には、あらかじめ知っておいて気をつけた方が良い点も有ります。その情報をシェアします。
参考書籍
はじめに
いきなり長い距離を歩く、走るのは故障のリスクがあります。
クッション入りのシューズに慣れた私達の従来の体の使い方は、一朝一夕には変えることが難しく、ある程度時間をかけてゆっくりと体に覚え込ませる必要があります。
裸足やサンダルウォーキング/ジョギングの気持ちよさに気づいた皆さんでも、歩き過ぎ、走り過ぎには注意が必要です。痛みや違和感を感じたら、無理せずそれらの痛みや違和感が引くまで休むようにしてください。
特にこれまでシューズで長い距離のトレーニングを行なっていた方は要注意です。シューズに守られていた足は十分な強さと柔軟性を回復していないこと、裸足での走り方も上達途上であることを考えると、アキレス腱やふくらはぎへの急激な負荷が故障の原因となります。
また、裸足で歩く場所にもケガのリスクを抑えるために一定の注意が必要です。
人はそれぞれ、歩き方や骨格、筋肉の付き方に個性があります。そのため、どの人にも万能な走り方や歩き方・健康法というものは有りません。
自分の身体の声によく耳を傾けながら、自分に合った方法を見つけましょう。その過程が、あなたの身体をよりよくします。
ワラーチに限りませんが、「カリスマ的な指導者やその教えに盲目的に追従するインストラクター・フォロワーの言葉」を鵜呑みにしないことをお勧めします。
走る距離について
サンダル(ワラーチ)ランニング・ウォーキングに慣れていく目安としては、以下のペースを守ることをオススメします。
- 最初の1週間は最長1回あたりサンダルランニング・ウォーキングは1kmくらいまで
- 最初の1ヶ月は最長1回あたり2kmくらいまで
- 3ヶ月目で最長1回あたり3kmくらいまで
- 半年めくらいで慣れてきて、5kmくらい
- 自分の体で慣れるには、1〜2年は見ておいてよい
1日に10キロを走るような強いランナーでもサンダル(ワラーチ)で走る距離は徐々に長くするのがオススメです。
それだけでは練習量が減ってしまうので、10キロの内の1キロをサンダル(ワラーチ)にして、残りの9キロは従来のシューズで走る。(シューズの際も裸足での動き方をイメージします)等。
このような「置き換え」を使って徐々に10キロの内の裸足の距離を増やしていくのが効果的かつ安全なやり方です。
足指のケア
サンダル(ワラーチ)ランニング・ウォーキングの良さを活かすために日頃から足指・足関節のケアをすることも大切です。
指回し等で走る前に足指を解したり、疲れたり張りの出た足裏を、ゴルフボールや小さめのスーパーボールをコロコロすることで解すのも効果的です(痛いと感じない強さで)。
サンダル(ワラーチ)ランニング・ウォーキングをする場所の安全性の確認について
サンダル(ワラーチ)や、裸足になるときは、歩いたりする走ったりする地面にガラスや鋭い石や棘などが無いことを確認しましょう。足を怪我すると通常生活や仕事に大きな影響があります。
裸足や薄底サンダルで走ったり歩いたりする際のフィールドは、事前に危険物が無いか確認をしましょう。特に、ガラス類。
初めての場所や慣れない場所では、万が一何らかの理由で裸足ワークによるケガが発生した場合のために、患部を洗浄する水道及びそこまでの誘導法の確認と、治療キットを携行することをオススメします。
足裏に怪我をしたら
すぐにきれいな水で洗い、砂などを完全に取り除いた上で消毒をすること。(ティッシュペーパーは紙の繊維が傷痕に残りやすいのでなるべく使わない)
錆びた古釘を踏み抜くなど、洗浄が難しい傷の場合は念のため病院に行くのがオススメです。
下記のような症状が出たら破傷風が疑われるのですぐに受診のこと。
・食べ物をよくこぼす、飲み込みにくい
・舌がもつれる、口が開きにくい
・体がだるい、全身の違和感
・首、四肢のけいれん、こわばり
あまり神経質になる必要はありませんが、最低限の安全に気をつけて裸足・サンダル(ワラーチ)ライフを楽しみましょう。
サンダル(ワラーチ)ランニング・ウォーキングのホームコースを作ろう
安心して裸足になれる場所を、自宅の周りや自分が行きやすい場所に複数持っておくのはオススメです。
道路であれば掃除が行き届いていてゴミやガラスの破片等、危険なものが落ちていないところ。公園の芝生や小砂利の遊歩道などバリエーションがあるとなお良いでしょう。いつも歩いたり走っている場所だと、何か異変があった際に気付きやすいものです。